社会的フレイルは、要介護のリスクを大きく高めるフレイルです。家族や友人、社会との交流の機会が減ることが、主な要因です。

今回は社会的フレイルの特徴やチェックポイント、予防について詳しく解説します。

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社会的フレイルとは?

社会的フレイルとは、交流の機会が減少することで社会との繋がりがなくなる状態です。

「社会的フレイル」です。加齢に伴って社会とのつながりが希薄化することで生じる、独居や経済的困窮の状態などをいいます。

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孤立することによって、心身にさまざまな弊害が発生します。

身体的フレイルよりも要介護へと進行する割合が高く、危険度が高いという研究結果があります。また、社会との接点がないことから、発見が遅れるのも特徴です。

3種類のフレイルのひとつで、身体的フレイル精神心理的フレイルと並んでいます。

社会的フレイルの4つのチェックポイント

社会的フレイルになる原因として、次のような4つのチェックポイントがあります。このうち、2項目以上に当てはまると、社会的フレイルに該当します。

  • 独居
  • 社会的ネットワーク
  • 社会参加
  • 経済状況
北海道千歳リハビリテーション大学「社会的フレイルとは?

独居

一人暮らしの高齢者は、社会的に孤立しがちです。家族や友人との交流が減ることで、社会的フレイルにおちいりやすくなります。

社会からの疎外感や孤独感は高齢者にとって大きな心理的ストレスです。

また孤食は栄養バランスがくずれやすく、身体的フレイルの危険性も高まります。

社会的ネットワークがない

60代以降は定年退職や死別、子どもの独立などで人との関係が希薄になりがちです。

一番身近な社会的ネットワークは、近所づきあいです。立ち話や挨拶を交わすだけでも、社会的フレイルの予防につながることがわかっています。

社会参加の機会がない

社会参加とは地域行事やお祭り、町内会や老人クラブ、自治会、ボランティア活動などです。

加齢に伴い体が動かしにくいと、活動に参加する意欲が失われやすくなります。また免許返納などで交通手段がなく、外出が面倒になる方も多いでしょう。

社会参加はフレイルを予防する最も良い手段だと研究でわかっています。地域のつながりをいかに保つかが重要です。

経済状況の悪化

退職後、収入がなくなって経済的に困窮する高齢者も少なくありません。年金生活や経済的な不安があると趣味や外出も難しくなります。

また、余裕がないと医療や介護などのサポートを受けることをためらい、気づいたら要介護状態になっている危険性もあります。

社会的フレイルの予防方法

社会的フレイルの予防には、ひきこもりや孤立の原因を取り除くことが大切です。

外出機会を減らさないためにも、同時に体調を整えることも意識しましょう。

生活リズムを整える

社会とのつながりがなくなると、生活リズムが狂いやすくなります。特に、独居やひきこもりに多い傾向です。

まずは起床・就寝などの生活リズムを一定に保ち、三食きちんと食べることを意識しましょう。

日常生活に活力が戻れば、外出する意欲も湧きやすくなります。

意識して外出する

社会的フレイルは孤立によって悪化します。そのため意識して人と会ったり、外出や外食をしてみましょう。

まず、はじめは買い物やちょっとした用事でかまいません。

また、散歩やヨガ教室など運動をルーティンにすればストレス軽減になるほか、身体的フレイルも予防できます。

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自分の役割を見つける

定年退職後などは特に、社会での自分の役割や生きがいを見失いやすくなります。

まずは身近な家庭内で、皿洗いなどの家事を担当してみましょう。その後は自治会やボランティア活動に参加すれば、これまでの社会人経験を活かすこともできます。

日々目標をもって動くことで、全体的なフレイル予防にも効果的です。

地域コミュニティへ参加する

社会的フレイルを防ぐためには、地域のコミュニティなどへ参加が最も効果的です。

新しく趣味のサークルに入るだけでも人間関係が広がり、社会的なネットワークや交流の機会が増えます。誰かをサポートするコミュニティへ参加してもよいでしょう。

例えば、健康寿命の長い太子町にある「寿喜菜(すぎな)の会」というボランティア団体の取り組みも参考になります。

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社会的フレイルがすべてのフレイルにつながっている

社会的フレイルは身体的、精神心理的フレイルの引き金になります。ひとりだと誰からも気づいてもらえず、気づけば要介護状態になっていたケースも少なくありません。

このため、まずは日常的に心身の健康や人とのつながりを失わないことが大切です。また、自分のことだけでなく周りに孤立している人がいれば、声を掛け合うようにしましょう。

健康寿命ポータルでは、社会的フレイルなど健康寿命についてのコラムを発信しています。そのほかの記事もぜひ参考になさってください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。