「さあにぎやかにいただく」とは、さまざまな食材をバランスよく食べるための合言葉です。
高齢者は食が細くなりがちで、栄養バランスが偏ると要介護に陥りやすくなります。
そこで今回は「さあにぎやかにいただく」の10の食品群についてそれぞれ確認し、日々の食卓のチェックにつなげましょう。
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「さあ、にぎやかにいただく」とは?
「さあ、にぎやかにいただく」は、健康のために毎日食べたい食品群の頭文字をとった言葉です。
東京都健康長寿医療センター研究所が開発した「食品摂取の多様性スコア(Dietary Variety Score:DVS)」に基づいて、ロコモチャレンジ!推進協議会が考案しました。
それぞれ「さ(魚)あ(油)に(肉)ぎ(牛乳)や(野菜)か(海藻)に、い(芋)た(卵)だ(大豆)く(果物)」を指します。
毎日7点以上が目標
「さあにぎやかにいただく」の10品目うち、毎日7点以上とることが目標です。
いろいろな食品を食べることで、栄養状態を良好に保つことができ、フレイル予防につながります。
東京都健康長寿医療センター研究所「食べる」フレイル予防より
からだの機能の維持や筋肉・体力の維持には、10の食材のうち、最低でも4点以上、できれば7点以上を目指しましょう。
なぜなら高齢になってくると、食が細くなり低栄養になる方が増加するからです。
日々きちんと食べていると思っていても、意外と食材が偏っているかもしれません。
心身虚弱状態であるフレイルを防ぐためにも、毎日の栄養バランスをチェックしてみましょう。
「さあにぎやかにいただく」でフレイル・ロコモ予防
「さあにぎやかにいただく」は、フレイルやロコモの予防に重要な指標です。
東京都健康長寿医療センターの研究によると、さまざまな食品群を摂取している高齢者ほど歩行速度が早く、歩行速度の低下リスクが低いことがわかっています。
老化は下半身の筋肉から始まるため、歩行速度は健康寿命の重要な指標のひとつです。
また、炭水化物やタンパク質、ビタミンD、ビタミンKなどの栄養素をきちんと摂取しないと、いくら食べても・運動をしても筋肉が弱ってしまいます。
そのためバランスよく食事をすることが、フレイルやロコモ予防の基礎だといえるでしょう。
なお、フレイルとは要介護一歩手前の虚弱状態を指します。また、ロコモとは加齢に伴う運動機能の低下のことです。
「さあにぎやかにいただく」の10食品群
10食品群は「さ(魚)あ(油)に(肉)ぎ(牛乳)や(野菜)か(海藻)に、い(芋)た(卵)だ(大豆)く(果物)」です。
それぞれの食品群についてみていきましょう。
さ「魚」
魚は動物性たんぱく質やオメガ3脂肪酸を豊富に含みます。また、DHAやEPAが含まれ、抗炎症作用や血液の健康維持におすすめです。
あ「油」
適度な油分はエネルギー源になります。また、脂溶性ビタミンの吸収を助けたり、細胞をつくるのにも欠かせません。
に「肉」
肉類は、筋肉の維持・修復に必要なたんぱく質や鉄分が豊富です。
ぎ「牛乳」
牛乳はカルシウムやビタミンDが豊富で骨や歯の健康を支える食材です。また、良質なたんぱく質が含まれます。
や「野菜」
野菜はビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富です。消化機能の改善や免疫力の向上に欠かせません。
か「海藻」
海藻は、ヨウ素や鉄分、カルシウムなどのミネラルが豊富です。低カロリーで食物繊維も多く含まれています。
い「芋」
芋類は糖質が多く、優秀なエネルギー源です。ビタミンB群や食物繊維も豊富に含まれています。
た「卵」
卵は良質なたんぱく質を含む食品で、ビタミンA、D、E、B12が豊富です。手軽に調理でき、どこでも手に入るのでおすすめの食材です。
だ「大豆」
大豆は植物性たんぱく質やイソフラボンが豊富です。必須アミノ酸やカルシウムなども多く含んでいます。
く「果物」
果物は、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。果物を食べることで甘いものを食べ過ぎないよう調整もできます。また、食物繊維も摂取できるのは魅力です。
「さあにぎやかにいただく」で食卓を健康に!
「さあにぎやかにいただく」は、日々の食生活を見直すうえで大切な合言葉です。
種類が多いため難しく感じるかもしれませんが、まずは毎日のスコアをチェックするだけでもかまいません。
1〜2週間毎日確認することで、食事のクセやあまり食べていない食材群を確認してみましょう。
健康寿命ポータルでは、日々の健康にプラスできる情報を発信しています。健康な食卓の合言葉には「まごわやさしい」という指標もあるため、ぜひあわせてご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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