オーラルフレイルとは、加齢に伴うさまざまな口腔機能の変化・衰えのことです。

食事や会話など生活に欠かせない機能が低下することで、精神的・身体的な機能低下を招くなど、負の連鎖につながりやすいフレイルとして知られています。

それでは、今回はオーラルフレイルについて、特徴や自己チェック方法、予防方法についてご紹介します。

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オーラルフレイルとは?

オーラルフレイルとは、老化により口腔内の機能が低下しはじめた状態を指します。

まずはじめは「固い食材が噛みづらい」「むせやすい」「口臭が気になる」などのささいな症状から始まるため、軽視されがちです。

しかし、全身のフレイルは口腔機能の衰えから始まります。

オーラルフレイルを放置するとサルコペニアや認知症のリスクが高まり、フレイル要介護状態に進めば最終的には健康寿命を損なう結果につなるのです。

フレイルとは?老化による抵抗力と体力の低下

フレイルは、健康寿命を伸ばすために克服すべき身体の状態です。老化によって体力が落ちることは避けられませんが、予防のための対策は重要です。日頃からの心掛けやケア…

オーラルフレイルの特徴

オーラルフレイルは咀嚼力低下や嚥下障害、歯の喪失、滑舌低下などが初期症状です。

そして次に認知症やサルコペニアリスクを上昇します。最終的にはQOL(生活の質)全体を著しく低下させる危険な状態です。

オーラルフレイルが引き起こす健康リスク

東京都健康長寿医療センターの調査では、以下のようなリスクが提示されています。

  • 低栄養状態になるリスクが2.17倍
  • 身体的フレイルのリスクが2.4倍
  • 要介護になるリスクが2.4倍
  • 死亡リスクが2.1倍

また、孤食の高齢者はオーラルフレイルの割合が1.82倍と高まっていることも特徴です。健康寿命にとって人との関わり合いがいかに重要かががわかります。

オーラルフレイルの自己チェックリスト

オーラルフレイルは運動不足になりがちな40代、50代から始まっています

日本歯科医師会のパンフレットで紹介されているチェックリストを確認してみましょう。

(はい:2点)半年前と比べて、堅い物が食べにくくなった
(はい:2点)お茶や汁物でむせることがある
(はい:2点)義歯を入れている
(はい:1点)口の乾きが気になる
(はい:1点)半年前と比べて、外出が少なくなった
(いいえ:1点)さきイカ・たくあんくらいの堅さの食べ物を噛むことができる
(いいえ:1点)1日に2回以上、歯を磨く
(いいえ:1点)1年に1回以上、歯医者に行く

日本歯科医師会のオーラルフレイルのパンフレット

点数が3点以上で危険性あり、4点以上はオーラルフレイルの危険性が高い状態です。

オーラルフレイルの改善方法

オーラルフレイルは避けられない老化と異なり何歳からでも改善できます

また、オーラルフレイルの解消は口腔機能だけでなく食事や栄養状態、表情やコミュニケーション、口臭、見た目などの改善も見込めるため、社会的フレイルや精神的フレイルの予防にもつながります。

口の周りの筋肉トレーニング

まずは衰えた口腔機能の回復に、口の筋肉や唾液腺を動かすことから始めましょう。

口の周りの筋肉は、咀嚼や嚥下など食事に欠かません。体の温まるお風呂や、食事前など時間を決めてトレーニングしてみましょう。

  1. 口の開閉ストレッチ
    ゆっくり大きく口を「あ」の形に開けます。そして口を閉じて両端に力を入れ、舌を上あごに押し付けながら奥歯を噛みしめます。
  2. 舌のストレッチ
    口を大きく明けて、舌を大きく出します。そのまま上唇、左右の端に舌先で触れましょう。

唾液腺のマッサージ

唾液の減少もオーラルフレイルを引き起こします。放置すると、虫歯や歯周病の悪化や食べ物の飲み込みにくさなど悪影響を及ぼします。

唾液の量を増やすには、唾液腺をマッサージで改善しましょう。

唾液が少ない思ったら、顎の周りから耳にかけてを優しくマッサージするのがおすすめです。

唾液腺は耳と奥歯のまわりの耳下腺(じかせん)、下顎の骨の内側にある顎下腺(がっかせん)、顎の先にある舌下腺(ぜっかせん)などがあります。

外出の機会を増やす

オーラルフレイルは口を動かさないと症状が進行しやすくなります。そのため外出して友人と会話するだけでも予防効果があります

ストレス解消にもなるため、家で過ごではなく積極的に外食や外出をしてみましょう。

例えば地域のボランティアに参加してみるのも有効です。また、口を大きく動かすうたごえ喫茶などのイベントに参加してみるのもよいでしょう。

具体例として、健康寿命が平均より10歳も長い町”大阪府太子町”では地域住民がお互いに支えあう「寿喜菜(すぎな)の会」という成功例もみられます。

オーラルフレイルまとめ

オーラルフレイル予防で、定期歯科検診や虫歯予防など口腔ケアはもちろん重要です。

しかし、それ以上に健康寿命を保つために大切なことがあります。それは「誰かと一緒のに、よく噛み、よく食べ、よく会話すること」です。

心身の健康維持のため口腔内の変化に気を配り、充実した毎日を過ごしていきましょう。

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