ボランティア活動で健康寿命が延びる、という研究結果が注目を集めています。
実は、週に2時間ほどボランティアをしている人は、死亡リスクが40%下がることがわかったのです。
そこで今回は、ボランティアが寿命に与える影響について、詳しく解説します。
人生百年時代を笑って生き抜くため、社会貢献がなぜ大切なのかをみていきましょう。
みんなで健康寿命を高めましょう!
健康寿命が全国平均より10歳も長い町・大阪府太子町から、健康的な日常生活を続けるためのヒントをお届けしています。
ボランティアとは?
ボランティアとは、報酬を目的とせず他人や社会に貢献する活動全般です。
例えば地域福祉や高齢者サポート、災害支援など、幅広いボランティアによって社会は支えられています。
なお、ボランティア活動で重要なのは、本人の「自発的」な意思で活動を行うことです。
誰かに強制された無償奉仕はボランティアではありません。
ボランティア活動がなぜ健康寿命を延ばすのか
年間100時間以上(週2時間)のボランティア活動を行うと、実際に死亡リスクが約4割低減するという研究結果があります。
なぜならボランティア活動では、実は運動機能やメンタルの安定、社会的な協調性など、思いの外高度な技術が必要になるからです。
また、家にこもるよりも、ボランティア活動を行うことで以下のような効果があります。
- 生きがいを感じるようになる
- ポジティブ・楽観的な気持ちが強くなる
- 孤独感・抑うつの減少
つまり、ボランティア活動を行う人は何もしない人よりはるかに精神的な健康を維持しやすいといえるでしょう。
ボランティア活動はフレイル予防につながる
フレイルとは心身ともに衰弱した状態であり、要介護の一歩手前です。実は健康寿命を延ばすためにはこの「フレイル」をいかに予防するかが重要です。
ボランティア活動はこのフレイルのうち、社会的フレイルと精神的フレイルの予防に効果的なことがわかっています。
このようにボランティア活動を通じて、他者との交流や社会参加を続けることで、達成感や心の安定につながり、フレイルを防ぐことにつながるのです。
ボランティア活動で健康寿命を延ばすコツ
しかしボランティア活動も、ただ参加すれば健康寿命が延びるかというとそうではありません。
日本の東京郊外の都市に住む65歳以上の高齢者を4年間追跡した調査では、ボランティア活動の参加頻度により効果に差が出たことが明らかになっています。
- 月1回以上参加:3.87倍生活機能を維持
- 月1回未満参加:何もしなかった人と生活機能の維持に変化なし
また、義務感でボランティア活動に参加していた人も、健康を維持する効果が見られなかったこともわかっています。
そのため、健康維持に最も効果的なのは「月に1回以上定期的に自発的にやりがいをもってボランティア活動に参加すること」だといえます。
ボランティア活動で健康寿命を延ばそう!
ボランティア活動は、地域や社会貢献だけでなく、自分の健康を維持するためにも大切なことです。
そのため50代・60代から積極的に身近なボランティア活動に参加してみましょう。
健康寿命ポータルでは、フレイル予防のための知識を発信しています。フレイルについて詳しく知りたい方は「フレイルとは?老化による抵抗力と体力の低下」の記事も参考になさってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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