世界で平均寿命が最も長いのは、日本です。

日本は超高齢化社会であるとともに、実は長寿大国でもあるのをご存知ですか?

今回の記事では、世界の平均寿命ランキングをみていきます。なお、本記事はWHO(世界保健機関)の公表したデータに基づいて作成しています。

平均寿命とは

平均寿命とは、出生時から死去までの平均的な期間のことです。

具体的に厚生労働省のe-ヘルスネットによると、以下のように定義されています。

平均寿命とは「0歳における平均余命」のことで、2019(令和元)年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳です

厚生労働省のe-ヘルスネット「平均寿命と健康寿命」

なお、WHOの資料では「Life expectancy at birth」と表現されています。

WHOの世界の平均寿命ランキング

それでは、世界の平均寿命ランキングを見ていきましょう。

なおこの表では、WHOの「World health statistics 2023: monitoring health for the SDGs, sustainable development goals」を参考に、上位50位の国と平均寿命を抜粋しています。

統計値は2019年の各国の平均寿命に基づいていることにご留意ください。

順位国名(地域名)平均寿命
1日本84.3
2スイス83.4
3大韓民国83.3
4シンガポール83.2
5スペイン83.2
6キプロス83.1
7オーストラリア83
8イタリア83
9ノルウェー82.6
10イスラエル82.6
11フランス82.5
12スウェーデン82.4
13ルクセンブルク82.4
14アイスランド82.3
15カナダ82.2
16ニュージーランド82
17マルタ81.9
18オランダ81.8
19アイルランド81.8
20ドイツ81.7
21オーストリア81.6
22フィンランド81.6
23ポルトガル81.6
24イギリス81.4
25ベルギー81.4
26デンマーク81.3
27スロベニア81.3
28ギリシャ81.1
29クウェート81
30コスタリカ80.8
31チリ80.7
32ペルー79.9
33モルディブ79.6
34コロンビア79.3
35パナマ79.3
36チェコ共和国79.1
37エストニア78.9
38トルコ78.6
39クロアチア78.6
40アメリカ78.5
41エクアドル78.4
42ポーランド78.3
43スロバキア78.2
44アルバニア78
45ヨルダン77.9
46キューバ77.8
47タイ77.7
48中国77.4
49イラン77.3
50カタール77.2
WHO「World health statistics 2023: monitoring health for the SDGs, sustainable development goals」より

健康寿命と平均寿命の差が問題

日本は世界で最も平均寿命が長い国です。また、健康寿命も世界で1番長い国でもあります。

健康寿命とは、心身が健康で自立して生活できる期間のことです。

現在日本では、この平均寿命と健康寿命の差が問題になっています。

平均寿命と健康寿命の差

2019年の日本の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳です。

しかし平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳と、男性で約8.73年、女性で約12.07年ほど差があります。

この差は「不健康な期間」であり、これから縮めていくべき日本の課題でもあるのです。

平均寿命を知って健康寿命に活かそう

細胞分裂にはヘイフリック限界(細胞分裂の限界)があるため、平均寿命を劇的に延ばすのは難しいといわれています。

しかし健康寿命であれば、個人の努力や科学技術で延ばしていくことができます

ご自身の健康管理をつづけることで、日本の寿命全体を延ばしていきましょう。

健康寿命ポータルでは、寿命に関するさまざまな情報を発信しています。そのほか寿命の延伸に関連する記事として「スーパーセンチナリアンの長寿の秘訣!110歳を元気に過ごすポイント」も参考になさってください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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野上 和香子 (Wakako Nogami)
野上 和香子 (Wakako Nogami)