ユーグレナ(ミドリムシ)が、実は腸内で酪酸菌をサポートしていることが調査によりあきらかになりました。
そこで今回は最新の研究結果から、ユーグレナとはなにか、どのように酪酸菌をサポートしているのかを詳しくご紹介します。
酪酸菌で腸活をしている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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ユーグレナは酪酸菌を助ける
㈱ユーグレナと神戸大学大学院の共同研究によると、ユーグレナの摂取により、腸内の酪酸菌「フィーカリバクテリウム・プラウスニッツイ」の占有率を高めることを発見しました。
株式会社ユーグレナ、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の佐々木建吾客員准教授らは、共同研究により、微細藻類ユーグレナ が、免疫バランスの調整や2型糖尿病の症状改善に寄与する可能性の注目される酪酸を産生する腸内細菌に対して、腸内細菌叢 における占有率および酪酸産生を増加させることを示唆する成果を確認しました。
神戸大学「2021.01.18微細藻類ユーグレナ (和名:ミドリムシ) が腸内で酪酸菌の占有率を上昇させ、酪酸産生も増加させる」より
実は酪酸菌が増加すると腸のエネルギー源である酪酸が多く生産されるため、腸内環境が整いやすくなります。
そのため、ユーグレナは酪酸菌を増やすことで間接的に腸内フローラの改善に役立つ「プレバイオティクス」であることがわかったのです。
試験管内モデルでの調査結果
まず研究では、健常者の腸内環境を再現した試験管モデルを使い、ユーグレナを添加した場合の変化を研究しました。
その結果、ユーグレナを加えた試験管モデルの腸内フローラを解析すると、
- 酪酸菌(フィーカリバクテリウム)の増加
- 酪酸生産の増加
が発生することが明らかになりました。
30日間の継続摂取実験
また、28名の男女に30日間、2,000mg/日(朝夕食後に各1,000mg)のユーグレナを摂取してもらった実験でも、
- 酪酸菌(フィーカリバクテリウム)の増加
- 酪酸生産の増加
が確認されました。
ユーグレナとは?
ユーグレナは、日本ではミドリムシの名前で知られている藻の一種です。
例えばワカメやクロレラ、昆布などと同じグループに属しています。
実はユーグレナは動物と植物の特徴を併せ持つ生き物で、
- ビタミン14種
- ミネラル9種
- アミノ酸18種
- 不飽和脂肪酸(DHAやEPA)11種
など、59種類の栄養素をバランスよく含むスーパーフードとして注目を集めています。
酪酸菌とは?
人の腸内に住む腸内細菌のうち、酪酸を生産する菌を「酪酸菌」と呼びます。
実は酪酸は短鎖脂肪酸の一種で、
- 腸のエネルギー源になる
- 腸壁の修復をうながす
- 腸の炎症を抑える
- 腸の免疫機能を強化する
などの役割が知られています。
また、酪酸菌は健康寿命を延ばす長寿菌としても知られており、注目を集めています。
腸活には酪酸菌+ユーグレナ!
今回の研究により、ユーグレナの摂取で酪酸菌が増え、腸内環境が改善されることが明らかになりました。
また、すでに酪酸菌で腸活をしている方は、新たな選択肢としてユーグレナを取り入れてみてはいかがでしょうか。
健康寿命ポータルでも腸活の救世主である酪酸菌に注目しています。そのほかにも「食べるだけで腸内環境改善!悪玉菌を減らす食べ物とは」の記事もぜひ参考になさってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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