「加齢と老化」は、実は明確な違いがあることを知っていますか?
アンチエイジングが注目を集める中、加齢と老化の違いを理解することは大切です。
そこで今回の記事では、加齢と老化は何が違うのか、老化を防ぐための研究などをまとめて解説します。
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加齢と老化の違いとは
加齢と老化の違いは、ひとことでいうと「自分でコントロールできるかどうか」です。
実は加齢はコントロールできませんが、老化の進行は生活習慣で変えることができます。
加齢とは?
まず加齢とは、生まれてから現在までの時間のことです。
つまり物理的な時間経過を指すため、誰でも等しく歳を取ります。そのため、加齢の速度をコントロールすることはできません。
老化とは?
一方、老化とは、加齢による外見の変化や免疫力の低下、身体の機能低下のことです。
例えば同じ歳の人を比較しても白髪やシワの量などで「見た目の年齢」は変わってきます。
つまり老化には個人差があり、生活習慣でコントロールできることが特徴です。
なおアンチエイジングなどは、この「老化」をターゲットにしていることも覚えておきましょう。
なぜ老化は進む?
実は加齢と異なり、老化は40代以降に急速に進むことがわかっています。
老化には様々な要因がありますが、基本的には体内で生成される活性酸素が細胞を傷つけることが大きな原因だと考えられています。
活性酸素とは?
活性酸素とは、体内の酸素が活性化した状態のことです。
通常であればガンやウイルスなどを攻撃する免疫機能の一部なのですが、過剰に増加すると正常な細胞も攻撃し始めます。
そしてシミやシワ、ガンなどのさまざまな老化現象や病気のリスクを高めるのです。
活性酸素が引き起こす老化現象
次に活性酸素が原因とされる老化現象や病気をみていきましょう。
- がん
- 動脈硬化
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 糖尿病
- アルツハイマー型認知症
- アトピー性皮膚炎
- 白内障
老化を遅らせるための研究
人によって老化の進行になぜ個人差があるのかや、老化を遅らせるための多くの研究が行われています。
老化細胞を除去するためのセノリティクス研究
セリノティクスとは、老化細胞を除去するための薬を作り出す研究のことです。
老化細胞は細胞分裂を停止した細胞のことで、実は組織の機能低下や慢性炎症の原因になります。
この老化細胞だけを選択的に死滅させることで、身体の若返りを期待できます。
ミトコンドリアの活性化
ミトコンドリアは人間の細胞にあるエネルギーの発電所です。
年齢とともに機能が低下するものの、コエンザイムQ10やNAD+前駆体(NMN)などの摂取により活性化できることがわかってきました。
NMNなどによる長寿遺伝子(サーチュイン)の活性化
NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)は、サーチュインと呼ばれる長寿遺伝子を活性化する成分です。
DNAの修復や炎症抑制効果、代謝コントロールなどの様々な効果が期待できます。
免疫老化の予防
加齢による免疫システムの衰えが免疫老化です。
バランスの取れた食事や運動、十分な睡眠などで免疫力を若々しく保つことで、アンチエイジングにつながります。
近年では腸内環境を整えるための長寿菌・酪酸菌などが注目されています。
加齢と老化を正しく見分けて対処しよう
人間である以上、加齢は避けられません。しかし、老化のスピードは調整可能です。
健康寿命を延ばすためさまざまな研究が進んでいますが、まずはご自身の生活を見直し、バランスの取れた食事や運動習慣をつくりあげていきましょう。
健康寿命ポータルでは、アンチエイジングに関わるさまざまな言葉や研究を紹介しています。細胞が若返るオートファジーなどの記事もぜひご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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