「赤ワインが寿命を延ばす」という説は長らく根拠のない迷信とされていました。
しかし近年の研究で、赤ワインが長寿遺伝子を活性化させることが証明されたのです。
そこで今回は、赤ワインの健康効果を「フレンチ・パラドックス」という現象から紐解いていきましょう。
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フレンチ・パラドックスとは
フレンチ・パラドックスとは「脂肪の多い食事をしているにも関わらず、なぜかフランス人は心臓病の発症率が低い」という矛盾を指す言葉です。
高カロリー・高脂肪の食事は動脈硬化や生活習慣病などの原因になるものです。
実は、この矛盾を生み出しているのが「赤ワイン」だと言われています。
事実、日本人は年にボトル2本分のワインを飲む程度です。その一方でフランス人は年間にひとり64本以上のワインを消費しています。
赤ワインを飲むと健康になるのか
実は、赤ワインには、血管を健康に保つポリフェノールが豊富に含まれています。
例えばぶどうに含まれるポリフェノールは、
- アントシアニン
- レスベラトロール
- タンニン
など、様々ですが、どれも強力な抗酸化作用を持つことで有名です。
ポリフェノールの健康効果
またポリフェノールの強い抗酸化作用には、嬉しい健康効果がたくさんあります。
- 活性酸素の除去
- 細胞の老化防止
- 血流増加による動脈硬化予防
- 脳の血流量を増加し、脳機能を改善する
つまり、このようなポリフェノールの働きにより、赤ワインをたくさん飲むフランス人は動脈硬化や心臓病になるリスクが下がっていると考えられるのです。
レスベラトロールが長寿遺伝子を活性化する
また、ポリフェノールの中で、特に注目を集めているのが「レスベラトロール」です。
実はレスベラトロールは、長寿遺伝子「サーチュイン遺伝子」を活性化することがわかりました。
長寿に関連するのはやはりワインにふくまれているポリフェノールです。
日本ワイン.jp「ワインを飲めば長生きするのか?ワインと健康についてあらためて考えた!」より
厳密に関係しているのは、赤ワインにふくまれるポリフェノール化合物の一種である「レスベラトロール」で、これがサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)を活性化することがわかりました。
サーチュイン遺伝子を活性化する成分としてはNMNなどが知られています。なお体内で減少し始める30代以降からは積極的にサプリメントなどで摂取するとよいでしょう。
長寿遺伝子を活性化して健康寿命を延ばそう!
残念ながら赤ワインだけでサーチュイン遺伝子を活性化しようと思うと、実にフルボトルで約10本分を飲まなければならず、現実的ではありません。
しかし、赤ワインに含まれるポリフェノールは健康効果が高いことも事実です。
飲み過ぎに気をつけつつ、赤ワインを適度に嗜んで健康へ近づいていきましょう。
健康寿命ポータルでは、長寿遺伝子を活性化する方法をご紹介しています。「長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子」について知りたい方は、以下の記事も参考になさってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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