自律神経を整えるには、まず「自律神経が乱れる原因」を知ることが大切です。

そこで今回は、自律神経失調症になる原因や具体的な改善方法を解説します。

実は自律神経の衰えは高齢者だけでなく、男性は20代から、女性は30代から始まります

そのため、今日から意識して自律神経をケアしていきましょう。

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自律神経の乱れとは?

そもそも自律神経とは、

  • 心拍数や内臓の働き
  • 呼吸や循環器

など、体の機能を正常に保つために必要な神経のことです。

昼間の活動時には交感神経、休眠時は副交感神経が交互に活性化し、働いています。

そして、何らかの原因で自律神経のバランスが乱れると発症するのが「自律神経失調症」です。

自律神経失調症とは?

自律神経失調症は、実は特定の症状を指す正式な病名ではありません。

  • 関節痛、頭痛
  • 疲労感、倦怠感
  • 動悸、息切れ
  • 便秘、下痢
  • 不眠

などの身体的な不調や、

  • イライラする
  • 無気力、落ち込む
  • 不安感が強まる

などの精神的な不安定さなど、さまざまな症状がでることも特徴です。

自律神経失調症になる原因

自律神経失調症の大きな原因は、ストレスや生活習慣の乱れです。

例えば過剰なストレスは交感神経を優位にし、夜眠れないなどの症状につながります。

そして、そのまま不眠が続いて生活リズムが不規則になると、さらに交感神経と副交感神経の交代するタイミングが混乱し、どんどん症状が悪化していくのです。

また、女性は加齢に伴う女性ホルモンの減少により、更年期障害が起こるタイミングで自律神経失調症に陥る人も多いことを覚えておきましょう。

自律神経を整える具体的方法5選

では、実際にどのようにして自律神経を整えればよいのでしょうか。

生活リズムを整える

まず起床時間や食事時間を一定にし、生活リズムを整えることが大切です。

これは毎日同じタイミングで生活することで、交感神経と副交感神経のリズムを整えやすくする狙いがあります。

また、朝起きたときに陽の光を浴び、体内時計をリセットすることも有効です。

偏った食事をしない 

栄養バランスと食事内容は、一見関係なく思えるかもしれません。

しかし、実は自律神経をきちんと働かせるためには、ビタミンやミネラルなどの栄養素がバランスよく必要です。

  • ビタミンA:自律神経を調整(レバーや小松菜、アーモンドなど)
  • ビタミンC:ストレス耐性を高める(レモンなど)
  • カルシウム:イライラを鎮める(小魚や牛乳など)

などを、さまざまな食材からバランスよく食べるようにしましょう。

栄養バランスの目安として「まごわやさしい」という言葉が便利です。

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しっかり眠る

自律神経をケアするためには、睡眠時間を一定にし、しっかりと眠ることが大切です。

不規則な睡眠が続くと副交感神経の働きが低下し、結果的に自律神経が乱れてしまいます。

特に、寝る前にスマホやPC、テレビなどの電子機器を見てしまうとリラックスできないため、避けるようにしましょう。

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運動習慣をつける

ウォーキングやストレッチなど適度な運動は、ストレスを軽減し、副交感神経を優位にするなどリラックス効果が期待できます。

血流が良くなると関節痛や頭痛などの解消にもつながるため、まずは軽い運動からはじめて、習慣づけていく頃が大切です。

腸内環境の乱れを整える

腸は「第二の脳」とも呼ばれるほど、大きな神経ネットワークを抱えています。

そのため、腸内環境が悪化すると自律神経の働きも狂ってしまうのです。

腸内環境を整えるためには食物繊維や善玉菌などを意識して取り入れる必要があるため、酪酸菌などが配合された腸活向けの青汁を活用してもよいでしょう。

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自律神経を整える際の注意点

自律神経は意識して生活を変えたからといって、すぐに改善するものではありません。

そのため毎日の生活で、自分にあった改善方法をコツコツ続けていくことが大切です。

もし症状がひどい場合は、精神科や心療内科などで診察してもらえますので、迷わず医療機関に相談するようにしましょう。

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野上 和香子 (Wakako Nogami)
野上 和香子 (Wakako Nogami)