酸化ストレスの引き起こす症状は、シミや白髪などの老化現象からガンなど深刻な病気までさまざまです。

実は現代人の生活習慣は、酸化ストレスが蓄積しやすい状態として知られています。

そこで今回は酸化ストレスがもたらす心身の症状や病気について詳しく解説しました。

ぜひご自身の体調チェックにご活用ください。

みんなで健康寿命を高めましょう!

健康寿命が全国平均より10歳も長い町・大阪府太子町から、健康的な日常生活を続けるためのヒントをお届けしています。

酸化ストレスによる症状

酸化ストレスが蓄積すると、さまざまな症状が現れます。

慢性的な疲労感・集中力の低下

まず、酸化ストレスが体内に蓄積すると、細胞内のミトコンドリアを傷つけます。

ミトコンドリアは体のエネルギーを作り出すために重要な器官なので、酸化ストレスにより機能が低下すると、

  • 全身のエネルギー不足により疲労感が強まる
  • 脳の神経細胞の機能が低下し、認知・判断力や集中力が下がる

などの不調が起こります。

白髪やシミ・シワの増加

一番わかりやすい酸化ストレスは、肌や髪など見た目が老化する症状です。

例えば紫外線やストレスの影響で酸化ストレスが増えることで、

などが発生します。

このような肌老化を防ぐためには、ビタミンENMNなどの抗酸化作用の強い栄養素をとることが重要です。

白髪は黒髪に戻る?白髪が増える4つの原因を解説!

白髪には実は2パターンあり、「黒髪に戻る白髪」と「戻らない白髪」があります。 また、正しくケアしないと白髪は年々増加してしまうのをご存知でしょうか。 そこで本記事…

未病や自律神経失調症の原因に

酸化ストレスが神経細胞を傷つけたり死滅させたりすると、

  • 腸内環境が乱れ便秘・軟便になる
  • 胃腸の働きが悪くなる
  • なんだか元気が出ない

など、自律神経失調症の症状を引き起こすことがあります。

また、このような症状は未病(健康と病気の中間状態)やフレイル(健康と要介護の中間状態)でも発生しやすく、そのまま放置すると重大な病気につながる危険性があるのです。

酸化ストレスによる病気の症状

実は近年の研究で、酸化ストレスにより蓄積される「異常なたんぱく質」がさまざまな病気の原因になっていることが判明しました。

動脈硬化や脳卒中など

酸化ストレスにより悪玉(LDL)コレステロールが酸化されると、血管に付着します。

すると、動脈硬化を引き起こし、血管が狭くなって血流が悪化する原因になるのです。

また、動脈硬化が進行すると心臓病や脳卒中などを発症するリスクも高まります

糖尿病

実は、脳内の視床下部に酸化ストレスが蓄積すると、血糖値をコントロールするインスリンの分泌が弱まってしまいます。

すると体内で血糖値がコントロールできなくなり、肥満や糖尿病につながるのです。

アルツハイマーやパーキンソン病

脳内に酸化ストレスが蓄積すると、さまざまな神経細胞がダメージを受けます

すると認知機能や判断力が低下していくだけでなく、最終的にアルツハイマー型認知症やパーキンソン病につながることがわかっています。

メタボリックシンドローム

酸化ストレスが体内で高まると、脂肪や糖の代謝がうまくいかなくなります

すると高血圧、高血糖、内臓脂肪の増加などにより、メタボリックシンドロームに陥りやすくなるのです

がん

まず、活性酸素による酸化ストレスが蓄積すると、細胞のDNAが損傷します。

すると正常な細胞ががん細胞へと突然変異する確立が上がってしまうのです。

また、酸化ストレスの蓄積により体内の細胞が慢性的に炎症を起こしていると、細胞が繰り返しダメージを受けるため、さらにがん細胞が発生しやすくなります

酸化ストレスの症状を知って予防につなげよう

酸化ストレスは、単に見た目の老化だけでなく、さまざまな慢性疾患の原因になります。

早期対策を行えば酸化ストレスは軽減できるため、

  • 生活習慣の見直し
  • ストレスや睡眠不足解消に努める
  • 抗酸化作用のあるビタミンやNMNを摂取する

などの対策をできるだけ早く実行することが大切です。

健康寿命ポータルでは、酸化ストレスを予防する方法について様々な情報を提供しています。

そのほかの記事もぜひ参考になさってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

投稿者プロフィール

野上 和香子 (Wakako Nogami)
野上 和香子 (Wakako Nogami)