高齢者の便秘は、筋力低下が原因だと思われがちです。
しかし、理由はそれだけではありません。
そこで今回は、65歳ごろに陥りやすい便秘の要因を整理し、隠れた原因をご紹介します。
便秘は高齢者になる前、実は40〜50代から対策しておくことが大切です。
最後に具体的な解決策もお伝えしますので、ぜひ参考になさってください。
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高齢者の便秘とは
そもそも便秘とは、腸内で大便が長時間滞留している状態を指します。
実は便秘には明確に定められた症状はありません。具体的には、以下のような不快感があるかどうかに基づいて便秘かどうか判断されています。
- 数日間、排便がない
- 便が出てもスッキリしない
- 便がかたい、排便痛がある
なお高齢者の便秘は、放置すると腸閉塞や痔、認知機能の低下を引き起こします。
そのため、健康リスクをさけるために、早めに原因を知って対処することが大切です。
高齢者に便秘が多い理由とは?
高齢者に便秘が多い原因として、よく知られているのが「筋力低下」です。
腹筋や肛門括約筋など、便を送り出す筋肉が弱まると、便秘につながります。
しかし、原因はそれだけではありません。
食事をあまり食べなくなる
加齢がすすむと「粗食」傾向が強まり、若い頃より食事量が減少します。
便の材料は食物繊維など食べたものです。そのため食事の量が減ればそれだけ便の量が減り、便意を感じにくくなります。
また、油分の少ない食事が続くと、腸内の便の滑りも悪くなります。すると、排便がスムーズにいかなくなり、便秘になってしまうのです。
つまり便秘解消には、たっぷりと食事を取り、油物なども適度に食べることが大切だといえます。
薬剤性便秘
次に高齢者の便秘として知っておくべき原因は、「薬剤性便秘」です。
例えばパーキンソン病の抗コリン薬や痛み止めのモルヒネには、腸管の機能を鈍くする副作用があります。
また、消化器や心血管などの治療薬、精神疾患の薬剤にも便秘の原因になるものがあるなど、意外と便秘の原因になる薬は多いのです。
なお、薬を飲んでいない方でも、甲状腺機能低下や糖尿病の症状のひとつとして便秘が怒っていることもあるため、注意しなければなりません。
高齢者の便秘を解消する方法
高齢者の便秘を解消するには、以下のような方法が効果的です。
- 筋力低下を防ぐための適度な運動
- 3食きちんと規則正しく食べて腸のリズムをつくる
- 水分や食物繊維をきちんと摂取する
- 薬の見直しを行う
いちどに全てを行うのは難しいため、まずはできることから始めてみましょう。
まずは水分と食物繊維の摂取から始めよう
高齢者の便秘は、食事量の減少や薬剤の影響などもあり、原因が複数あることも珍しくありません。
便秘に悩んだ際は、まず十分に水分をとり、食事を見直すことから始めてみましょう。
もしすぐに食事内容を見直すのが難しい場合は、青汁などの栄養補助食品を活用するのもオススメです。
腸内環境を整えるためにも、酪酸菌などが含まれる青汁がよいでしょう。
健康寿命ポータルでは、腸内環境改善のための情報を発信しています。腸活に関しては「長寿菌とは?長生きする人が持っている6つの腸内細菌を解説」の記事も是非参考になさってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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