貧乏ゆすりは行儀が悪い、悪癖だ、と言われて育った方が多いのではないでしょうか。
しかし近年、「ジグリング」と呼ばれ健康効果が高いエクササイズになることがわかってきました。
そこで今回は、貧乏ゆすりにある隠れた健康効果をご紹介します。正しい方法を知り、健康寿命を延ばしていきましょう。
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貧乏ゆすりとは?
広辞苑によると、貧乏ゆすりとは「すわっている時、膝を絶えずこまかくゆすること」と定義されています。
イライラしたときに足が動いたり、癖で無意識に行っている人も少なくありません。
一般的にマナーが悪いと思われていますが、実は優秀なエクササイズです。
貧乏ゆすりの健康効果
貧乏ゆすりは、医学用語で「ジグリング」と呼ばれています。ジグリングは、れっきとした変形性股関節症の保存療法です。
また、2015年に行われたロンドン大学の研究では、貧乏ゆすりが多い女性ほど死亡リスクが下がったことも証明されています。
座りすぎによる健康悪化が世界中で問題視されるなか、簡単にできる運動として注目を集めているのです。
ふくらはぎの運動になる
ふくらはぎは「第2の心臓」といわれ、全身の血液循環をサポートしています。
歩くことでふくらはぎの筋肉を使い、足に溜まった血液を上半身に戻しているのです。
実は、貧乏ゆすりでふくらはぎを動かすことでも、同じ血流促進効果が見込めます。
- むくみ・つりの予防
- 冷え性予防
- 変形性関節症の改善
- ロコモティブシンドローム
などに効果があることがわかっています。
さまざまな病気の予防になる
血流が改善することで、実はさまざまな病気のリスクを下げることができます。
例えば、エコノミークラス症候群や脳梗塞、心臓発作などの予防効果があります。
また、貧乏ゆすりは大きな筋肉である大腿四頭筋を使う動きです。
そのため軽い運動になり、座りっぱなしよりカロリー消費の増加も期待できるでしょう。
ストレス軽減になる
貧乏ゆすりはイライラしたときに出やすいということも知られています。
実は、細かく同じリズムで足を動かすことでリラックスホルモンであるセロトニンが分泌されるため、これはストレス軽減のための反応です。
また、血流促進効果もあるため、脳に血液が行き渡ることで集中力アップの効果も期待できます。
正しいジグリング(貧乏ゆすり)を行うことが大切
医学的に、ジグリングには正しい実践方法があります。
悪い姿勢で行うと腰を痛めることがあるため、せっかくジグリングをするなら健康効果の高い姿勢で行いましょう。
ジグリングの方法
まず、椅子の高さを調整し、足裏がしっかりと床につくようにきちんと座ります。
次に、膝の角度は90度以下で、広がらないよう注意します。
つま先は床から離さず、2cmくらいかかとをあげてできるだけ早く上下に揺らします。
股関節や膝・足に痛みがある場合はどは無理をせず、1日に細かく分けて合計2時間程度行うと効果的です。テレビを見ながら、デスクの下で、など気づいたらジグリングにトライしてみましょう。
貧乏ゆすりの健康効果を高めよう
貧乏ゆすりを単なる悪癖で終わらせないためには、きちんとしたジグリングのやり方を習得することが大切です。
姿勢を正し、健康のための貧乏ゆすりを始めてみましょう。
健康寿命ポータルでは、日常生活で健康につながる豆知識を発信しています。貧乏ゆすりとも関係が深い「座りすぎの弊害」についても解説していますので、参考になさってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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