「未病指数」という言葉を聞いたことはありますか?
未病指数とは、健康と病気のちょうど中間の状態である「未病」のリスクを数値で表したものです。
そこで今回は、未病指数の概要や活用するメリットについてみていきましょう。
みんなで健康寿命を高めましょう!
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未病指数とは?
未病指数とは、厚生労働省が策定した未病状態を数値化する仕組みです。
厚生労働省によると、ICTやビッグデータを活用し、現在の未病の状態や将来の疾病リスクを数値化することで、個人の生活習慣の改善を促す目的があります。
まず個人が「健康と病気のグラデーション」のどこに位置しているのかを客観的数値で確認し、健康寿命を延ばすための行動を起こすことが期待されています。
5つの要件
厚生労働省は、以下のように定義しています。
【定義】
厚生労働省「未病指標について」より
個人の現在の未病の状態や将来の疾病リスクを数値で見える化するもの
【要件】
1 未来予測が可能であること
2 個別化されていること
3 連続的かつ可変的であること
4 使い易く費用対効果が高いこと
なお、具体的な算出方法としては以下の15項目が案として策定されています。
①生活習慣:性別・年齢・BMI(身長・体重)・血圧
②認知機能:Mini-Cog3問(将来的にはMIMOSYS)
③生活機能:ロコモ5(5問)・歩行速度
④メンタルヘルス・ストレス:音声(MIMOSYS
未病指数を活用するメリット
未病指数を活用するメリットは大きく分けて3つあります。
早期発見と予防につながる
まず、未病指数を活用すれば、病気の兆候の早期発見につながります。
将来的には健康診断などの定期検診で活用される可能性があります。
また、数値の変化を目の当たりにすることで、個人の生活習慣を改善するきっかけにもなるでしょう。
健康寿命の延伸
また、未病の段階で早めに生活習慣を改善すれば、健康寿命を延ばすことができます。
実は日本の平均寿命と健康寿命の差は男性約9年・女性約12年です。
つまり、自立できない介護や介助が必要な状態で、10年以上を過ごしています。
しかし未病指数を有効活用すれば、この差を縮めることができるのです。
企業や自治体での活用
また、未病指数は個人だけでなく、企業や自治体の活用も推進されています。
例えば企業の新商品開発に活かしたり、自治体における地域住民の健康課題の分析などに役立つでしょう。
そのほかにも、民間保険など次世代社会システムの創出につながることも期待されています。
未病指数を活用し、健康維持につなげよう!
未病指数は厚生労働省の策定した、まだ新しい概念です。
将来の健康寿命を延ばすため、まずはご自身の健康状態のチェックからはじめてみませんか。
健康寿命ポータルは健康寿命を延ばす行政の取り組みについても解説しています。
そのほかにも「未病とは?厚生労働省の定義からみる健康寿命を延ばすヒント」の記事も参考になさってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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