「ナッツを食べると寿命が延びる」という噂をご存知でしょうか。

実は、実際にハーバード大学もナッツが健康寿命に良い影響があることを認めています

そこで今回は、ナッツに隠された健康効果を詳しくご紹介します。

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健康寿命が全国平均より10歳も長い町・大阪府太子町から、健康的な日常生活を続けるためのヒントをお届けしています。

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ハーバード大学によるナッツと寿命の研究

ハーバード大学の研究チームは、ナッツの摂取量と健康の関係を調査しました。

これは女性7万6464人を30年、男性4万2498人を24年間追跡したものです。

本研究によると、1週間につき5つかみ以上のくるみ(ひとつかみ約28g)の摂取が、死亡リスクと平均寿命に最大限の有益性をもたらす可能性があることが判明。
1週間に5つかみ以上のくるみを食べることにより、摂取しなかった人と比較して、(全死因)死亡リスクは14%低く、心血管疾患による死亡リスクは25%低く、また、平均寿命は約1.3年延びるという結果が出ました。

カリフォルニアくるみ協会「ハーバード大学、最新研究を発表」より

なお研究では5つかみ以下だったとしても、ナッツを食べたチームは食べなかったチームより死亡率の低下が確認されています。

つまり、ナッツをたくさん食べていた人のほうが、健康寿命が長いことがわかったのです。

しかし、なぜナッツで寿命が延びるのかはまだ科学的に明らかになっていません。

ナッツのもつ驚きの健康効果

ナッツには健康に良い成分が豊富に含まれています。例えば、以下のような栄養素です。

  • 不飽和脂肪酸
  • ミネラル
  • ビタミン
  • 食物繊維
  • 抗酸化物質

ここでは、ナッツにどのような効果があるのか、具体的に見ていきましょう。

心臓病のリスクを下げる

ハーバード大学の研究によると、ナッツは心血管疾患のリスクを14%、冠状動脈性心疾患のリスクを20%下げるというデータがでています。

またスウェーデンの研究でも、週3以上のナッツ摂取で心房細動(不整脈)のリスクを18%軽減できることも証明されました。

これは、ナッツに含まれるオレイン酸やオメガ-3脂肪酸が、善玉コレステロールを増加させるからだといわれています。

悪玉コレステロールや中性脂肪の減少効果

悪玉コレステロールや中性脂肪は、動脈硬化の大きな原因です。そのため放置すると、高血圧や脳卒中、心臓病などを引き起こす可能性があります。

しかし、ナッツに含まれる不飽和脂肪酸が、中性脂肪やコレステロールを調整効果があるのです。

脳の認知機能向上やうつ予防になる

ナッツにはαリノレン酸という不飽和脂肪酸が多く含まれています。このαリノレン酸は体内でDHAやEPAに変化し、脳を健康に保つ働きをする栄養素です。

また、ナッツにはうつや不安を解消する効果もあることがわかっています。

実際にオーストラリアの「SMILES試験」ではナッツの多い地中海食を食べたうつ病罹患者の32%の症状が改善したことがわかりました。

ダイエット効果

ナッツはハイカロリーですが、実はたくさん食べてもほとんど体重が増えないことがわかっています。

  • 健康維持に重要なビタミンやミネラルが多い
  • 筋肉を作るタンパク質がたくさん含まれている
  • 食物繊維が多く便秘解消に効果がある

上記のような効果により、ナッツは肥満予防にもなると考えられています。

ナッツは寿命を延ばすのに効果的な食品

ナッツは健康維持に欠かせない栄養素を豊富に含んでいます。

健康増進やダイエットに向けて、ぜひ日々の食卓やおやつにナッツを取り入れてみましょう。

なお、ピーナッツはナッツではなく厳密には豆類です。くるみやアーモンドなどのナッツと同じ効果は期待できないので注意しましょう。

健康寿命ポータルでは、健康につながる様々な食材をご紹介しています。そのほかにも「オリーブオイルが認知症を防ぐ!?脳を守る驚きの効果を解説」などの記事も参考になさってください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

投稿者プロフィール

野上 和香子 (Wakako Nogami)
野上 和香子 (Wakako Nogami)