未病と女性の不調には、実は深い関わりがあります。
例えばホルモンバランスが周期的に変化することもあり、特に女性は30代後半から50代から未病状態に陥りやすいとされています。
そこで今回は、女性はなぜ未病に気をつけるべきなのか、女性特有の未病の症状などを詳しく解説します。
なんとなく疲れが取れない、など気になる不調がある場合はぜひ最後までお読みください。
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未病と女性の関係
女性はホルモンバランスによる体調変化や、妊娠・出産・更年期などライフステージの影響が大きく、実は未病のリスクが高いことが知られています。
それぞれのタイミングで現れる不調や健康課題は、未病に直結するものばかりです。
例えば、養命酒株式会社が全国の女性1200人に調査した「30~50代女性の健康意識と実態調査」の結果ではおよそ80%の女性が未病状態であるといわれています。
全く健康で体調の悪さを感じたことのない人は、わずかに11.3%。
病気であると自覚している人を除いた、84.8%が、何らかの不調を感じていることがわかりました。つまり、はっきりとした病気ではないが、なんとなく調子が悪かったり、体がつらかったりする状態、いわゆる未病の状態にある女性が8割以上にのぼることになります。
養命酒製造株式会社「未病の実態 ~30歳からの女性のホンネ~」より
30代以降に女性が実感する体質の変化は、健康への不安にもつながっているのです。
女性特有の未病の症状
では、女性によくある未病の症状を見ていきましょう。
神奈川県が情報を提供している「未病女子navi」によると、具体的には
- 生理をめぐるトラブル
- やせすぎ
- 骨量不足
の3つに気をつけるよう注意喚起されています。
それぞれみていきましょう。
月経関連の不調
毎月、月経痛や月経前症候群(PMS)などの不調を抱えていませんか?
例えば月経前後のだるさやイライラ、むくみ、なども実は未病の一部です。
こういった女性特有の不調には、その背後に子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が隠れていることもあります。
過度なダイエット
近年ではダイエットのしすぎにより「やせすぎ」な女性が増加しています。実はこの痩せすぎの状態も未病の一種です。
極度の低体重を放置すると免疫力低下や骨粗鬆症になりやすいだけでなく、女性では
- 月経不順
- 無月経
- 不妊になりやすい
などが指摘されています。
また、近年若い女性には「サルコペニア肥満」が増加していることもわかっています。
サルコペニア肥満は「隠れ肥満」と呼ばれ、見た目は太っていないのに体脂肪率が異常に高く、脂肪リスクの高い状態です。
骨粗鬆症リスクが高まる
実は近年、骨密度(骨量)が低く、骨折や骨粗鬆症のリスクが高い女性が増えています。
- バランスの悪い食事
- 過剰なUV対策による日光不足
- 過剰なダイエットによるカルシウム不足
- 運動不足
などが原因です。
女性は妊娠や出産によってカルシウム不足になりやすいため、若いうちから骨密度が低いと将来の「いつの間にか骨折」などのリスクが高まります。
女性は特に未病に注意しよう!
女性の体調は、ホルモンバランスの変化に大きく影響されます。
特に30代後半から50代にかけて女性ホルモンが減少すると、更年期や自律神経失調症など心身の不調に悩まされる方が増えてきます。
まずはご自身の体調に目を向け、生活習慣を整えるなど、不調の芽が小さいうちに摘んでおくことが大切です。
健康寿命ポータルでは、女性の健康について情報を提供しています。そのほかにも未病への対策として「未病はどんな症状?治し方を知って健康寿命を守ろう!」の記事も参考になさってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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