デュアルタスクとは、2つ以上のことを同時にこなす行為です。
複数の仕事を同時にこなす「マルチタスク」は有名ですね。
実は私達の脳は、日々意識せずにこのデュアルタスクを処理しています。
- 電話をしながらメモを取る
- 今日の献立を考えながら買い物をする
- 歩きながら会話する
などが代表的です。
しかし、デュアルタスクの処理能力は、訓練しなければ年齢とともに衰えてしまいます。さらに、放置すると認知症の発症につながることがわかってきました。
そこで今回は、このデュアルタスクについてわかりやすく解説します。1日5分でできる簡単な健康体操をみていきましょう。
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デュアルタスクとは
デュアルタスクとは「二重課題」「ながら作業」とも呼ばれており、2つのことを同時進行で処理する能力のことです。
実は脳の脳の処理機能の低下とともにデュアルタスクが難しくなり、
- 会話しながら料理をすると、どこまで調味料を入れたか忘れてしまう
- 運転中にラジオをきいていると、曲がるべき角を通り過ぎてしまう
- 新聞を読みながらお茶をのんでいると、注意力が欠けてこぼしてしまう
など、日常生活に支障がでてくることがあります。
デュアルタスクが認知症予防になる
デュアルタスクができなくなると、実際に注意力散漫になり転倒したり、認知症のリスクが上がります。そのため日頃から訓練しておくことで脳の機能低下を防ぐことが大切です。
実際、東京慈恵会医科大学の安保教授らによる研究では、単に運動をしたチームと比較すると、デュアルタスクを行ったチームの方が認知機能の向上にもつながっていることがわかりました。
上肢と下肢を交互に動かして運動するクロスステップ WE-100(OG Wellness 岡山)訓練をした群とヘッドホン付きマイクを使って、音声指示によって液晶画面に出された問題を声を出して読み、その解答を声を出しておこなう訓練をしながら、同じクロスステップ訓練をした群との初回、2 週後、4 週間後の評価結果を比較検討し、二重課題(デュアルタスク)訓練をした群に下肢機能と認知機能の向上が見られることを明らかにしました。
東京慈恵会医科大学 報道発表資料より
毎日5分!デュアルタスク・エクササイズ
ここでは、忙しくても簡単に実践できるトレーニングをいくつかご紹介します。
どれも5分以内で行えるので、無理なくとりいれていきましょう。
歩きながらしりとり
点灯しないように注意しながら、散歩中にしりとりを行います。
また、しりとり以外にも、100から4を引き続けるなどの単純な計算問題を行うのもおすすめです。
ひとりじゃんけん
右手が勝つように、右→左の順番で「グー・チョキ・パー」を出し、ひとりでじゃんけんを行うエクササイズです。
また慣れてきたらスピードアップしたり、勝ち負けを逆転させてみましょう。
足踏みエクササイズ
椅子に腰掛けて足踏みしながら、リズムに合わせて歌を歌います。
次に慣れてきたら手拍子を入れてみる、などの工夫も有効です。
実際におなかから大きな声をだすことは健康寿命アップにもつながりますので、是非実践してみてください。
デュアルタスクで脳が若返る!
デュアルタスクは脳の若返りや認知症予防に役立つだけでなく、実は日々のちょっとした困りごと改善にも効果的です。
無理なく始めやすいので、お風呂の中や朝起きてからなど、まずはスキマ時間で挑戦してみましょう。
健康寿命ポータルでは、認知症予防のためのさまざまなポイントを解説しています。そのほか「オリーブオイルが認知症を防ぐ!?脳を守る驚きの効果を解説」などの記事も参考になさってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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