NMNは、若返りや老化防止の効果が期待できる成分です。セレブや芸能人、有名経営者などの間で流行しています。しかし、販売価格が高額であることから、気になっていても手を出せないという方も多いようです。
アメリカ発の若返り成分であるNMNについて、その正体や効果、飲み方などを徹底的に解説します。
NMNとは?
NMNとは、ニコチンアミド・モノクレオチド(Nicotinamide MonoNucleotide)の略称で、長寿遺伝子を活性化させます。このため、若返りや老化防止の効果があると言われます。
そもそもNMNは、人間を含むあらゆる生命体の体内に存在しています。このため、副作用などが確認されておらず、過剰に摂取した成分は尿として排出されます。
アメリカで商品化され、2019年ごろから日本でも静かなブームとなっています。もちろん、長寿遺伝子の活性化は、健康寿命を伸ばす効果が期待できます。
NMNが長寿遺伝子を活性化するメカニズム
サプリなどで口から摂取したNMNは、体内でNAD+という分子に直接変換されます。NAD+は、水分の次に人間の体内に最も多く存在する成分です。
そして、NAD+は、サーチュインと呼ばれる長寿遺伝子の動きを活性化させます。
NAD+は、NMNと同じく人間の体内に必ずある酵素です。しかし、20代を頂点として体内のNAD+の量は減少していきます。つまり、NAD+の減少によってサーチュインが不活性となることが老化の正体です。
補酵素「NAD+」について
NAD+は、ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド(Nicotinamide Adenine Dinucleotide)の略称で、酵素の働きを補うヘルパー分子(補酵素)のひとつです。
補酵素は、化学反応を早めるタンパク質です。つまり、NAD+は、サーチュインの活性化に役立つ化学反応を手助けします。
NAD+が減少する要因
NAD+は、年齢を重ねるごとに体内に蓄える量が減少していきます。20代を頂点として、30代以降は体内のNAD+は自然に減少し続けます。
また、次の要因によって、さらにNAD+の減少は加速します。
- 肥満や太りすぎ
- 心血管疾患(心筋梗塞など)
- 神経変性疾患(認知症など)
- サルコペニア(加齢に伴う筋萎縮)
NMNを摂取すると体内のNAD+の量が増えます。このため、老化による身体や脳への悪影響を軽減できる可能性があります。また、慢性疾患の予防や回復の効果について言及する研究結果もあります。
NMNを食事から摂取する方法
NMNは自然界に存在するため、食事から摂取することも可能です。
NMNは母乳に含まれているほか、枝豆やブロッコリーなどの野菜にも多く含まれる。
日経バイオテク「最近よく聞くNMN、若返りに効くって本当?」
ただし、枝豆やブロッコリーなどに含まれるNMNは微量です。このため、1日に摂取することが好ましいとされる300㎎を確保するには、数十キロの野菜を食べなければなりません。
NMNまとめ
NMNは、若返りや老化防止が期待できる健康成分です。日本国内でもサプリとして販売されており、セレブや芸能人が飲んでいるとSNSなどで話題です。
しかし、毎日飲み続けるには高額な費用がかかるため、なかなか手を出しにくいと感じる方が多いです。
NMNが体内で変換されるNAD+は、長寿遺伝子を活性化させる成分です。NAD+は全ての人の体内に存在します。ただし、20代を頂点として減少していくことが、老化の原因となります。
健康寿命ポータルでは、NMNなどのアンチエイジングに関する情報発信も行います。NMNについての詳しい質問についてもあわせてご覧ください。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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