寝不足が続くと寿命が縮む、という言葉は間違いではありません。
しかし、実は最適な睡眠時間が8時間、というのが根拠の薄い数字だということをご存知ですか。
そこで今回は、最も寿命の長くなる睡眠時間を解説します。
ご自身の睡眠時間を思い描きながら、ぜひ最後までご覧ください。
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健康寿命が全国平均より10歳も長い町・大阪府太子町から、健康的な日常生活を続けるためのヒントをお届けしています。
7時間睡眠が最も寿命が長い
2022年のアメリカで、110万人を6年間追跡調査が行われました。
その結果、男女とも1日6.5~7.4時間睡眠が最も長寿だったということがわかったのです。
また、この時間より睡眠時間が短いグループはもちろん、長く寝ていたグループも寿命が短くなっていたことも注目されました。
よく、「 1 日に最低 8 時間の睡眠をとるのが健康によい」といわれるが、医学的な根拠はない。一般的に
健康長寿と睡眠について 岡部英男
成人の場合は、 1 日 7 時間前後の睡眠がほどよく、かつ十分といえる。睡眠時間が短かすぎず、といって
長すぎないことが大切だ。
つまり健康寿命にとって最適な睡眠時間は7時間前後です。また、長すぎても短すぎてもよくないということがわかります。
寝不足だからたくさん寝る、は通用しない
「寝溜め」という言葉があります。しかし、たくさん寝れば寝不足を解消できるわけではありません。
最適な睡眠時間は7時間前後ですが、実は寝不足である5~6時間睡眠よりも、長く寝ている8時間以上睡眠のグループのほうが死亡率が高かったのです。
この原因は、9時間以上寝ると中性脂肪が増え、動脈硬化の引き金になるからだといわれています。
寝不足の引き起こす健康リスク
睡眠中、私たちの体は心臓や筋肉などの修復を行っています。
そのため寝不足が続くと、さまざまな疾患の引き金になるのです。
- 心臓疾患
- 高血圧
- 糖尿病
- 脳卒中
- 肥満・脂質異常症
- うつなどの精神疾患
また、寝不足では注意が散漫になり、ミスや事故で怪我をしてしまう危険性も高まります。
長引く寝不足は徹夜と同じくらい危険
実は、長期間寝不足が続いていると、徹夜と同じくらいパフォーマンスが低下することがわかっています。
毎日8時間眠った被験者たちには、14日の実験期間中、認知機能の低下や、注意力の減退、あるいは運動能力の低下は見られませんでしたが、4もしくは6時間の睡眠時間の被験者たちは、日を追うごとにパフォーマンスを低下させていき、6時間睡眠をとっていたとしても、9日目には徹夜明けと同じくらいのミスの頻度になることが明らかになりました。
睡眠時間の確保について 横浜労災病院 救急科 植地貴弘
「1日6時間睡眠」というとちゃんと寝ているように感じるかもしれません。しかし、実は睡眠不足に陥っている可能性があるのです。
7時間睡眠を確保しよう
OECD(経済協力開発機構)の調査で、実は日本人の睡眠時間は7時間22分ほどであった事がわかりました。
この結果は30ヶ国で最短でしたが、今回の長生きしやすい睡眠時間からみれば決して短すぎるわけではありません。
まずはご自身の睡眠時間をみなおし、7時間前後になるように調整してみてはいかがでしょうか。
健康寿命ポータルでは、健康寿命が伸びる生活習慣についても情報を発信しています。
良い睡眠には腸内環境も大切です。「第二の脳を育てよう!腸内フローラ改善で心も体も健康に」の記事も参考になさってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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